BPOの最前線コラム

仕事を通じて育成する「経験学習」理論と「1on1」

2018.05.31

人材育成の分野で注目されている「1on1」とは?

今、人材育成の分野では、「1on1」が注目されています。

「1on1」とは、その名の通り、上司(コーチ)・部下(クライアント)による定期的な1対1のミーティングのことです。

TMJでもPLATOS(*1)という経験学習理論(*2)に基づいた育成サイクルを構築しており、日々のOJTの中で「1on1」を導入しています。「1on1」実践のために社長をはじめ経営メンバー全員がコーチングを学習し、経営メンバーから管理者にコーチング型マネジメントの考え方と技術を展開していっています。

部下が日々の仕事を通して経験した「うまくいったこと」「失敗したこと」や「仕事の悩み」などを内省し、上司がその内容をフィードバックすることで、そこから教訓を得て、個々人の成長や活性化を促進する。それが理想とする「1on1」です。

効果的な「1on1」実践のポイント、それは「個人の成長」

育成は業績との両立が前提です。「育成はできたけど業績目標は未達でした」では、評価は得られません。だからといって、業績を優先した「面談」になってしまうと、短期的視点に偏り、指示命令が中心の一方的なコミュニケーションになりがちです。業績達成のために、それはすべて否定されるものではありませんが、部下の成長の機会を奪っている側面もあります。意欲ある部下は「ここは自分が成長できない職場である」と離れていくかもしれません。

社内で推奨する効果的な「1on1」のポイントは、「個人の成長」に焦点を合わせることです。
部下を信頼し、実務の時間の一部を活用しながら定期的なコミュニケーションを継続し、部下の小さな変化を承認することで自信や成果につなげていく。それにより、できる仕事の数が少しずつ増え、仕事の質やレベルが徐々に高まり、その積み重ねが組織の業績になっていきます。会社の成長には、個人の成長は不可欠です。

TMJでは、個人の成長を楽しみ、苦悩しながらも育っていける組織を日々模索しています。

(*1)PLATOSについて

PLATOSは、2014年から取り組んできたTMJの現場管理者の育成PDCAの名称で、「プラトス」と読みます。Plan(計画)Training(研修)OJT(On the job training)Skill Check(スキル評価)の頭文字をとったTMJ独自の造語です。

Plan(計画)
毎年期初に組織としての育成課題や各自の中長期の成長テーマを育成テーマに設定。どんな研修を受講し、どんな活動を通じてスキル習得に至るのかを計画します。

Training(研修)
スキル定義に紐づく研修やeラーニングが育成期間に開催されます。「学びっぱなし」を防ぐために受講後は現場での実践課題を決め、OJTへの橋渡しを行います。

OJT(On the job training)
育成対象者には一人ずつOJT担当者がついて業務指導や月次で1on1を行い、育成計画の進捗管理と成長支援を行います。OJT担当者は育成対象者の行動変容を評価します。

Skill Check(スキル評価)
現場管理者に求められるスキルを体系的に定義し、それぞれに客観的な判断基準を設定。その基準を満たしているかどうかを上司が評価します。

そして、期末には育成対象者の行動変容がスキル習得のレベルまで達成できていたか、業績達成に貢献できていたかをマネージャーが評価します。

本取り組みは、コンタクトセンター・アワード2017において「最優秀アウトソース/ヘルプデスク部門賞」を受賞しています。

(*2)経験学習理論について

優れたマネジャーの経験を長年調査してきた米国の研究所によると、成人における学びの70%は自分の仕事経験から、20%は他者の観察やアドバイスから、10%は本を読んだり研修を受けたりすることから得ているという。 (出所:ロミンガー社)

岸川 茂

人材本部 本部長

センター運営の責任者・拠点長などを歴任し、2017年よりTMJ人事部門を管轄する本部長として着任。社内外の研修実績も多数。自身もコーチングを学習し(*1)、マネージャーとの1on1ミーティングの実施など、人と組織の成長に深く関わっている。  (*1)資格 一般財団法人 生涯学習開発財団 認定プロフェッショナルコーチ

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