“時短”で見つけた新しい自分 周囲への感謝は仕事で還元
営業担当
岡崎 順子さん
“時短”で見つけた新しい自分 周囲への感謝は仕事で還元
営業担当
岡崎 順子さん
2005年の入社から15年目を迎える岡崎さん。2度の産休・育休を経て、復職後の現在は時短制度を利用しています。多忙を極める営業職ですが、長く培ってきた経験を基に手腕を発揮し、第一線で活躍しています。
岡崎「2018年に二度目の育休から復職しました。新卒で入社した会社でも営業を担当していたので、営業経験は長い方かもしれません。中でも、ゼロベースから構築できる新規開拓が性に合っていますね。大変な面もありますが、面白さが勝っています」
トラブル発生時の対応や、顧客との関係性構築についても岡崎さんは周囲から高く評価されています。
岡崎「トラブルにはできる限りリアルタイムに対応することで当方もクライアントも最小限の痛手で済みます。過去には交渉の失敗や事前準備・段取り不足も多々ありましたが、その都度反省を次に生かすよう努めてきました。また、一度目の時短勤務をきっかけに、時間の有効活用は自分にとっての最重要課題となりました」
一度目の時短勤務中は、繁忙期の時間の使い方に苦戦したという岡崎さん。2度目の復職後はタスクの分散・管理・可視化を心がけるようになりましたが、時間の有効活用に対する取り組みはすでに育休中から始めていました。
岡崎「育児中は自分の意思だけではどうにもならないことばかりです。その上で、限られた時間をどう使うかについて常に考えました。まず、時間の有効活用やロジカルシンキングを題材とする本を沢山読みました。さらに、復職者向けに開催されている同テーマの外部セミナーにも参加しました。育休中は社内の動きが分からないので、復職後にフレキシブルに動けるよう備えていた形です」
復職後に岡崎さんを待ち受けていたのは、まさに時間との戦いの日々。1歳と6歳の男の子のママとして仕事と育児に奮闘する中、岡崎さんにはとっておきの心の栄養剤がありました。
岡崎「学生時代から暇を見つけては度々海外旅行に出向いています。一番最近行ったモロッコでは、サハラ砂漠の美しさに感嘆しました。また、マルタ島という小島で英語の語学留学をしていたこともあります。マルタ島周辺の欧州諸国も廻りました。子どもが生まれてからはハワイやグァムなどのリゾート地ばかりですが、もう少し子どもの手が離れたら南米に行ってみたいです」
岡崎さんのアクティブさは、子ども時代や学生時代の過ごし方からも伺えますが、一方では好奇心旺盛が故の悩みもあったといいます。
岡崎「自然豊かな環境で過ごした期間もあったので、外を飛び回っていました。近所中の塀をつたったり、滝つぼに飛び込んだり。イナゴをとったり木の実をとって食べたりもしました。学生時代は部活でテニスや競技スキーなどを経験。ウィンタースポーツやマリンスポーツも一通り体験しました。友人と東京23区を自転車で制覇したこともあります。ただ、何事にも興味が続かないことに悩んだ時期もありました」
岡崎さんはしかし、持ち前のプラス思考で悩みを強みに変えることができました。
岡崎「自分は、何かを極めることよりも色々な体験をする方が好きだということを受け入れました。世の中には色々な人がいることを実感し、人に対する許容力が高まったような気がします」
岡崎さんは目下、2つの計画を立てています。1つは仕事、もう1つはプライベートです。
岡崎「時短に理解のある方が多く、環境に恵まれていることを実感しています。そうした感謝を仕事で還元したいと思っています。まずは、高齢者対応や改善活動などといった会社の強みを可視化させ、ブラッシュアップして対外的に示していきたいですね。同時に、若手社員のスキルを底上げできるように一緒に考えてあげたいです。プライベートでは、入学を控えた長男と2人きりで旅行に行く予定です。普段なかなかゆっくり話せないので、思いきり遊んで卒園前の思い出を作ろうと思います」
仕事の話からお子さんの話に切り替わると、思わず顔をほころばせた岡崎さん。「子どもから『ママのご飯が一番おいしい!』と言われるときが一番幸せ」と目を細めます。年度末を目前に控えた今、岡崎さんは仕事も育児もまさに“繁忙期”を迎えています。