書き換えた未来図 活躍の場はTMJにあり

北海道拠点 センター管理者

茶木 裕樹さん

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「人間万事塞翁が馬」という言葉の通り、ある行動が思いもよらない結果をもたらすことがあります。自身の描いていた道とは異なる道に進んだものの、意外な才覚を発揮するケースも少なくありません。今回ご紹介する茶木さんもまたその1人です。TMJに入社して11年、かつて目指していた場所とは違う場所で活躍する茶木さんですが、現在は何を思い、未来をどのように描いているのでしょうか。

■マルチ業務で積み上げた経験と実績 

茶木さんは現在、生保業務で3つの窓口をマネジメントしています。今期から着任した業務ですが、タスクの可視化や仕組化などの新たな運営スタイルを構築し、徐々に成果を生み出しつつあるようです。

「現在は一般のお客様対応窓口とクライアントの営業職員向け窓口、そしてバックオフィス業務の3つを管理しています。これらはいずれも専門的な内容を多く含むため、新たに入社した人にも理解しやすいフローを構築する必要がありました。着任から半年なのでまだ道半ばではありますが、かねてより良好な関係を築いていたクライアントということもあり、様々な提案をしながら新しいフローを一緒に構築しているところです」

同時に3つの業務を束ねることは容易いことではないように思えますが、現在の高いスキルを身に着けるまでに茶木さんはどのような経験を積んできたのでしょうか。

「TMJ入社後の1年間はオペレータとして生保業務を担当していました。その後リーダーを経て管理者に昇格し、24時間対応も行うマルチ業務を6年間経験しました。1つのセンターで20社ほどの受電・架電をまとめて対応していたこともあり、その頃から一度に多くの仕事を裁くことが当たり前のような感覚になっていましたね。続いて、社会インフラ系のポイント事業に関する問い合わせ窓口を2年ほど担当。種類の違う様々な案件を経験してきたことが今に活かされているのだと思います」

■まさかの方向転換 落ち込んだ日々からの脱出

入社後からフルスロットルで走り続け、活躍の場を切らさない印象の茶木さんですが、TMJに入社するきっかけとなったのは、ある「苦い経験」だったと振り返ります。

「正直に言うと、TMJだから入社を決めたという訳ではありませんでした(笑)。実は司法書士を目指して大学時代から勉強していたのですが、就職せずに受けた司法書士の試験で、わずか1点差で不合格になってしまったのです。それはもう心の底から落ち込む日々でした。しかし、年齢的にもそろそろ自立しなければならない。そこで心機一転、就職活動を始めました。ところが丁度リーマンショックが発生し、就職もままならない状況に陥ったのです。とにかくビジネススキルを習得し、社会に出たかった。そんな時、ちょうど募集していたのがTMJのオペレータ職でした。もう1度司法書士の試験を受けることも考えましたが、ひとまず働いてから決めようと思っていました」

職を得ることを第一目的としてTMJに入社した茶木さん。学生時代のアルバイト経験はあったものの、いわゆる一般企業での勤務は初めてでした。さらに、就職先はこれまで考えたこともなかったコールセンター業界。社会人生活がスタートした当時について、茶木さんは笑いを交えながらこう語ります。

「電話の受け方・発信の仕方から学んだ格好です。それこそ第一声で『もしもし』と言ってしまうとか、本当にゼロからのスタートでした(笑)。しかし、色々な人から様々な勉強をさせてもらったと思います。毎日何らかの気づきがありました。それは今でも同じで、上司や部下などの立場を超えて、日々何かを教えてもらっている。そう感じています。だから、あっという間に11年目に突入していた感じですね。また、周囲の人がうまくサポートしてくれるので、どんどん向上心が芽生えてくるのです。実際、入社から3カ月後には自分からリーダーに立候補しました。働く中でステージが変わっていくと、責任もまた増えていく。それが面白かったです」

■キーパーソンは高校時代の恩師

考えてもいなかった業界に飛び込み、ステップアップしていくことに喜びを感じていた茶木さんですが、幼少期から大学時代までの茶木さんは意外にもやや違った姿をみせていたようです。

「ドライな子どもでした。良く言えば切り替えが早く、冷静沈着かつ現実主義。中学生の頃の通知表にもそうした内容が上手い表現で書かれていましたね。高校ではソフトテニス部に入っていましたが、特に熱を入れることもなく過ぎていきました。そして高校卒業後は就職しようと考えていたところ、担任の先生に大学進学を勧められたのです。しかも高3の10月に、です(笑)。方向転換にはやや強引な時期でしたが、おかげで無事大学に入ることができました」

大学では法律を学びつつ、自身の責任の下で取り組める仕事に就くことを望んでいたという茶木さん。司法書士という未来図は書き換えることになったものの、今ではTMJでの仕事が「天職」だと感じているようです。

「正直に言えば、今でも『電話の仕事』だから好きという訳ではないと思います。例えば、1つの仕事を分解してより良くしていくことや、自分の責任の下でセンターが成長していくことなどが楽しいです。実は、ゼロから1を生み出すような仕事は得意ではないのですが、1から2にすること、良いものをさらに良くすることは得意。そのような自分の強みを生かせるのがTMJのセンター業務だと感じています。また、私の周囲には『意思』を大切にしてくれる人が多いと思います。これがやりたい、こう変えたい、もっとステップアップしたい、など、その人の意思を尊重してくれる。だから自分も周囲の意思を大切にすることを意識しています」

■プライベートでは大きな変化も

今ではTMJになくてはならないメンバーとなった茶木さんですが、最近はプライベートでも新たに大切な人が誕生したそうです。

「実は6月末に第一子の男の子が生まれたんです!今は初めての育児に奮闘していて、全然眠れないまま仕事に向かう日もしばしば…。ただ、昔から夏はキャンプ、冬はスノーボードを楽しんでいたので、早く子どもが成長して一緒に出掛ける日がくることを待ち望んでいます」