育休取得のタイミングで昇格・異動。会社からの期待は復帰後に応える!
北海道拠点 センター管理者
森 晴雅さん
育休取得のタイミングで昇格・異動。会社からの期待は復帰後に応える!
北海道拠点 センター管理者
森 晴雅さん
札幌センターのPM(プロジェクトマネージャー)として将来を嘱望される森 晴雅さん(2016年・中途入社)。昨年4月に昇格・異動された森さんは、同年8月から8カ月間にわたる育児休業を決意。育休取得を控えたタイミングでのキャリアアップという難しい局面を迎えた森さんに、当時の想いを振り返っていただきました。
大学ではカウンセラーになるべく臨床心理学を学んでいました。“人の成長”に興味があるため、教員の道もあるかなと思い、再び大学に入り直して教員免許の取得を目指しつつTMJにオペレーターとして派遣入社したのが2013年の頃です。
配属先は札幌センターでの窓口業務でした。初めてのコールセンター業務でしたが非常に面白く、会社組織でも“人の成長”を感じることができることを知って正式に入社することに。その後SV(スーパーバイザー)、LSV(リードスーパーバイザー)そして正社員登用と役職・立場を変えながら10年近く同部署内の様々な案件に携わり、2023年4月にPM登用および現在の部署へと異動となりました。
私自身子供がとても好きなので、結婚を考えていく中で子供についてもわりとリアルなイメージを持って考えていました。そんな折、交際相手だった妻が子宮頸がんの手術をすることになり、様々な困難を2人で乗り越えていくことを決意して結婚。第1子を授かったのは2021年、第2子誕生は2023年になります。
結婚前から妊娠~出産後しばらくは絶対安静が分かっていたため、子供ができたら妻が1人きりとなる状態は難しいと感じていました。そのため双方の両親の協力を得られそうな地域に転居したり、エレベーター付きの物件を選んだりして妻の負担がなるべく少なくなるように環境を整えていったのが第1子の時です。そして第2子も妊娠してさあ出産準備という頃に、PM登用および福岡転勤の辞令が下りました。
1人目の経験を踏まえ、第2子出産の際には育児休暇を取得する予定でした(第1子の際は未取得)。私の状況を分かった上での登用・転勤の辞令だったということもあり、結構びっくりしたことを覚えています。PMへと役職が上がるということで評価いただいたこと自体はとても嬉しかったのですが、妻は妊娠中のため一緒に転居することは難しく、私自身子供を溺愛しているため、人生で一番真剣にあらゆる選択肢を検討しました。
正社員という立場は理解していますし、社会人人生30年のスパンで考えると転勤の機会はあると思っています。それならば赴任する意思を固めた上で、なるべく札幌に戻ってこようと。月に一度の会社の帰省制度を活用しつつ、リモートでの勤務などを織り交ぜながら柔軟な仕事の仕方で対応しようと思い、辞令をお受けすることにしました。
しかし、その後に妻の容態が悪くなるという新たな局面を迎え、転勤については現実的に難しい状況になり断念。上長とも相談のうえ育休に入るまでの2023年4~7月の間は異例のリモート赴任を承認してもらえ、札幌を拠点に働きました。
辞令の時点で育休取得は合意が取れてはいましたが、期間についてはできるだけ子供と一緒の時間を過ごしたいと思う一方で収入・評価・経験についてかなり悩みました。最終的には有休2カ月、育休6カ月の計8カ月の休暇を取りましたが、申請〆ギリギリまで検討し続けました。
取得に関しても不安はかなり強くありましたね。育休期間も社歴は伸びますからそれに応じた成果を求められるわけですし、もっと言うと育休に入ることでさらにプラスとなるものを期待されているのではないかと勝手に解釈していた部分もありました。その不安やプレッシャーを解消する意味でも、育休中は普段はなかなか進まない資格やスキルの習得に励みました。
復職した今は「早く帰る」を常に意識しているものの、正直うまくいっていません。ただ妻の育児・家事の負担は理解しているつもりなので、夜中の授乳やオムツ替えを担当したり離乳食を作ったりなど、時間が遅くても子供と関わるよう日々あがいています(笑)。
育休取得後にどのような扱いになるか分からず不安がいっぱいだった時や妻が不調の際に、丁寧なコミュニケーションで選択肢の中から何が一番良いかを一緒に考えてくださった上長・関係各所のみなさんには今でも本当に感謝しています。
また本部長には直接報告する機会がありましたが、「真面目に育休取れよ」と(笑)。育休に集中すること、妻の絶対安静もしっかり確保することなど、「“なあなあ”でやるな」と叱咤激励をいただいて、精神面での支援をもらえたのもありがたかったですね。
また私の職場の同僚たちは育休などワークライフバランスに対する理解のある方が大半ですし、スケジュール感をしっかり伝えて引継ぎができたのでスムーズな育休入り~職場復帰ができました。
育休という形で職場を離れてみて、今後仕事をする上でどうなりたいか熟考する時間をもらえたので、自分の幅を広げるための貴重な機会をもらえたと思っています。お金に関する不安はあるかと思いますが、その間の過ごし方さえイメージできていればある程度不安は解消できます。
子供が好きで、若いうちに子育ての機会を得て両立できれば、30~40代で次のステージに移った時に余裕をもって臨めます。不安だから動かないのではなく問題をクリアにするという方向にアクションを起こしていけば良いのではないでしょうか。
子供が生まれてから自分だけの時間はほぼなくなりました。ただ一切の後悔はなく、子供は最高にかわいいので最高に幸せです。まず話はそこからで、元気な子がいればおとなしい子もいて、夜泣きする子がいれば12時間寝る子もいて~と子育ての正解がないように、育児と仕事の両立をするためにいろいろ想定してもあまり意味はない気がします。
生まれてからいろんなことを考えて(考えることも悩むことも親の特権なので)、最高に子供を可愛がれば人生勝ち組だと思っています。