二度の出産・育休を糧に、仕事もプライベートも“自分らしく”アップデートし続ける
首都圏 管理部門
中光 玲子さん
二度の出産・育休を糧に、仕事もプライベートも“自分らしく”アップデートし続ける
首都圏 管理部門
中光 玲子さん
経営戦略の立案・推進、社内でのDEI推進活動に携わり、社外では共働きコミュニティを中心に幅広く活動している中光玲子さん(2007年入社・中途採用)。2022年に2回目の育児休暇から復帰し、パフォーマンス高く活躍中の中光さんに自分らしく働くことのヒントを教えていただきました。
2007年に第二新卒でTMJに入社し、メーカー系やカード系の大手グループ会社の営業担当として、新規大型案件の提案・受注や、戦略部門と組みWebやSNSとセンターのVOC(Voice Of Customer:顧客の声)を組み合わせてコンサルサポートする案件の提案をしていました。
2014年からはマネジメントをやりたいと思いセンター部門へ異動。札幌にて会員獲得業務や緊急対応窓口のLSV(リーダー管理者)として経験を積ませてもらいました。その後、2016年からは東京へと戻り、管理部門で業績管理・予算策定などの業務経験を経て、今の事業計画や戦略立案などの経営企画業務に携わっています。
東京に戻り結婚し、数年後に第一子の妊娠が判りましたが、当時は上司や周囲に迷惑をかけるのではという気持ちがありました。上司に相談した際に「これからは会社としても出産・育児しながら活躍する人を増やすべきだし、少子化の日本のためにも元気な子供を産んでください」と快く受け入れてもらえたことが本当にありがたかったです。
産育休中は初めての赤ちゃんのお世話で24時間フル稼働、目まぐるしく成長する子供の姿に一喜一憂する日々でした。半年で復帰する予定が保育園に10園以上落ちて結局1年半の育休となりました。
第一子の育休明けはコロナが猛威を振るっていた時期で、実はその頃には第二子の妊娠が分かっていました。職場で業務を引き受けても年度中にまた休職してしまうため、ちょうど全社応援を募集していた業務に志願し、働かせていただくことにしました。
そこで周りに支えていただきながら仕事を続けましたが、残業できないので後ろ髪を引かれながら帰ったり、帰宅してからもイヤイヤ期の子供にイライラしたり…。頑張っているのに仕事も家庭も中途半端なのではないかと落ち込んだ時もありました。
二度目の育休時は漠然と一度目の育休と違う時間の過ごし方をしたいと思っていたところ、地域クチコミサイトのモニターになったのをきっかけに、オンラインを使ってママたちと交流の輪を広げていきました。″保活イベント“を企画したりもしましたが、これには100人超のママたちが参加。その出会いから縁が広がり、新たなコミュニティに招いていただいたり、ビジネススキルや働くことへのマインドセットを学ぶオンラインスクールに参加したりするなど、社外にネットワークを拡げることができました。
赤ちゃんの面倒を見ながら日に5件のミーティングをこなし、夜中に課題のレポートやイベント準備作業を進めるという体力的には過酷な状況でしたが(笑)、母だけでない活動の時間、新たな交流が非常に楽しかったです。
また、コミュニティ内で復職イベントを企画し、経験者である先輩達の体験談や知恵を聞けたおかげで、上司に復職面談をお願いしたり、時短家電を導入したり、病児保育サービスに登録したりと様々に準備できたことが、現在の仕事と家庭の両立に活きていると思います。
これまでのキャリア・仕事について棚卸する機会
2度の育休を取得したことで、自分のこれまでのキャリアや働き方について見つめ直す良い機会となりました。出産前は気合・根性・長時間労働でキャリアを積み上げてきましたが、妊娠中・育休復帰後は限られた時間の中でいかに効率よく仕事をするか、急な子供の体調不良など突発事項があった際でも仕事が止まらないようどう備えるかを意識するようになりました。
子育てで培ったスキル・経験は仕事にも活きる
子育てすると状況察知力、危機管理能力、マルチタスク力が高まり、思い通りにならない物事への耐性がつくなど、仕事でも活きるスキルが磨かれると思います。また親になったことでこれまで興味の薄かった政治や次世代のために社会をどう良くしていくかというテーマに関心を持つなど、視野が広がりました。
職場に迷惑をかけるのではと思うあまり、ライフイベントについてタイミングを迷う方もいらっしゃるかもしれませんが、自分がいないと絶対回らない仕事というのは基本的にないと思います。また、自分が抜けたことで仕事の仕方そのものや他メンバーの役割が変わるなど、必ずしもネガティブな影響だけではないのではないでしょうか。
仕事と家事・子育てを両立できるか不安に思っている方もいらっしゃると思いますが※、子育て・家事は確かに大変ですが、子供がいることが仕事のやりがいや働くモチベーションに繋がることもあります。それでも不安になるのは分かるので、1人で抱えこまずに相談してください。育休の際に一番役立ったのは、失敗と知恵がたくさん詰まった先輩たちの体験談でした。近くに話せる人がいなくても最近は育児サイトも充実していますので、上手に情報を取捨選択していただきたいですね。
仕事もプライベートも十人十色なので、その時その時の自分の感情を大事に、自分らしく変化を楽しんでいってほしいと思います。
※「両立不安白書:働く女子の「仕事」と「子育て」 を考える~あなたはどんなモヤモヤ女子?」より、「92.7%の出産経験のない働く女性が『両立不安』を感じています」(スリール株式会社調べ 23~47歳の女性498名へのインターネット調査)https://sourire-heart.com/ryoritsufuan/