やらずに後悔はもったいない!1年間の男性育休で得られた3つの大切な気づき
北海道拠点 センター管理者
坂田 翔平さん
やらずに後悔はもったいない!1年間の男性育休で得られた3つの大切な気づき
北海道拠点 センター管理者
坂田 翔平さん
大手転職斡旋サービスの窓口案件を担当する坂田翔平さん(2017年中途入社)。LSV(リードスーパーバイザー)としてセンター運営全般の管理やスタッフのマネジメントを担い、業務効率化のほか顧客サービス向上に努めています。坂田さんは2024年1月に1年間の育休から復職。今回は長期の取得を決心された経緯や、育休にあたって工夫された点などをお聞きしました。
男性としては、TMJでは前例にないフル期間での育休取得をした坂田さん。そこに気負いや不安は全くなく、あくまでも自然な流れでの選択でした。
今回1年間の育休となりましたが、実はそんなに覚悟めいたものはありませんでした。当時の部長と取得期間の話をした時に、「1年間でもいいなら取ってみます」とフラットに決めてしまった感じで。どうやら1年間の男性育休は社内初らしく、チャレンジしてみたかったというのもあります(笑)。私が取得したのを見て後に続いた方もいたので、少しは道筋がつけられたのかなと。
性格的にやってみたいと思ったら実行するタイプなので、休むことに対する不安感はなかったですね。復職した際にどうなるのかなというのは少し考えましたけど、今悩んでいても1年後に状況が変わる場合だってありますし。同僚からはびっくりされましたけど、そんな中でも直接業務に関わる後輩には応援してもらえたかなと思います。
そんな坂田さんとTMJの出会いは2017年。企画や管理部門に絞った転職活動の結果、コールセンター業界へと道がつながりました。
コールセンター業界としては、TMJは2社目となります。大学卒業後にスポーツインストラクターとなり、その後、店舗ビジネスの管理部門で働いた際にデータ分析の経験をかなり積んだため、札幌でそのキャリアを活かせそうなコールセンター系の企業に入社しました。それから2017年に知人の勧めで勤務時間や給与体系がしっかりしていたTMJにして転職して今に至ります。
入社当時はセンターのSVとして現場対応をしていましたが、もともとの強みであったデータ分析によるツール作成や仕組みづくりなどの業績を評価いただき、2020年に正社員登用およびLSV昇格となりました。
TMJに入社してからほどなくして結婚。次のライフステージを迎えるにあたり、周囲の状況を確認しつつ着実に準備を進めていきました。
「そろそろ子供が欲しいね」となった時に話をしたのは育児休暇をどう取るかということでした。距離的に頼れる親族がいないため、子育てをワンオペで担うのはかなりしんどいだろうと想像できましたし、家族として何等かのフォローが絶対に必要だなと。育休取得は必要にかられて、というのが本音です。
当時は取得するのを決めきれないところもあったのですが、自分としても一緒に子育てしたいというのはずっと考えていました。そして妊娠が分かり、安定期に入る前に先輩LSVになにげなく相談。気さくに取得を勧めてくれたことが後押しになりました。
マネージャーに話をしたのは安定期に入ってからです。長期の育休について「時代は変わったなあ」と言いつつ、何の問題もなくご理解・ご了承していただけたので、そこから取得に向けた具体的な引継ぎの話をしていったというところですね。
LSVという立場上、かなりの時間をかけて引継ぎの準備を進めていった坂田さん。仕事では計画的な一方、初めての子育てでは予想外のことが起きてもその出来事を経験と受け止め、せっかくやるなら何事も楽しむ!の方向へと転換させました。
1年間の育休を決めてからは半年かけて仕事の引継ぎを進めていきました。私が対応しなければならないものは対応しつつも、休みに入るタイミングで手離れできる状態にするよう業務の複線化をしていこうなどとマネージャーと話しをしつつ、入念に段取りを組みました。
そして育休となり、いよいよ出産から1週間もたたずに母子が病院から帰宅。新生児のお世話を当初は昼、夜担当と分担していたものの、2カ月目を迎えて夜泣きが激しくなってからは上手く回らなくなり…。私は一度寝てしまうと物音が鳴っても起きるタイプじゃないので(笑)、赤ん坊をダッコしながら寝て、暴れたら起きるというスタイルで夜を乗り切り、日中は家族みんなで行動できるようにしました。
また、妻が動けないうちは家事全般を私がやりました。それまでお恥ずかしながら料理経験がなかったのですが、どうせやるのなら何かチャレンジしたいと思い、最初の3カ月間は1日3食のメニューを被ることなく出しつづけました(笑)。今では息子も1歳4カ月になり、妻の手が離せない時には私が作った料理を喜んで食べてくれるので、これまでの奮闘の甲斐があった気がして嬉しいですね。
坂田さんは育休で得たものについて大きく3つあったと語っています。
「家族の関係性が深まった」
それまで割と残業時間が長い方でしたが、家族一緒の時間をたくさん過ごすことができました。せっかく子供が生まれて休みがあるならいろんな経験をさせてあげたかったのですが、おかげでいろいろな場所にお出かけすることができました。
「親子の絆が築けた」
子供はママにべったりなのかと思っていましたが、ここはパパでないとダメという瞬間もあって。これも育休の賜物ですね。
「意外とできることに気がついた(家事、特に料理!)」
特に料理はタイパが悪いと思ってそれまでやってきていませんでしたが、苦手ハードルが下がった気がします。
現在、息子は保育園に通い始めましたが、病気になった時には在宅勤務に切り替えるなど、私の職場では柔軟な働き方を認めていただけて、とても助かっています。ライフステージ的にどうしても子供優先になってしまうため、職位として求められている以上の仕事はこなしつつ、もう一方で今の家庭の状況を理解してもらいながら会社と良い相互関係が築けていければいいですね。
保育園がなかなか決まらず苦労したので、入園時期はタイミングを見計うべきでしたと最後に育休期間を振り返った坂田さん。次なるライフステージを視野に入れつつ、家族で忙しくも楽しい毎日を過ごしています。
子育てで上手くいかないことがあっても、逆にその状況を楽しもうというスタンスで乗り切ってきました。もともと子供が好きで、自分もこうやって育てられたのかなと思いつつ、家では今を大切に息子と遊びながら暮らしています。
育休取得時に親身なって話を聞いてくれた上司や職場の同僚たちには、とても感謝しています。今後もし自分配下のメンバーに取得希望の話が出た際には、同じように何らかの形で相談先になれればと思っています。
もし育休を取得するか悩んだ時は、せっかくなら「取る」という選択をしてみてはいかがでしょうか。
先のことを考えて取らないという選択ももちろんありますが、やっぱりあの時に経験しておけば良かったと後悔するのはすごくもったいないので、ぜひ勇気をもって周りに相談してみていただきたいですね。