アウトバウンド・コールの獲得品質にモチベーション・感情表現が寄与
TMJとスマートメディカルは、コールセンターでのお客様対応時の「発話・声」に基づき、気分の状態を測定・可視化することで、個人の技量に頼らないコールセンター構築・運営への活用を目指し、2015年2月より共同研究を開始しました。スマートメディカルが提供し、同分野で実績をあげているソフトウェア「スマートコールセンターシステム」を導入することで、言語化されない対話時の感情をリアルタイムで解析・視覚化し、音声気分解析技術のコールセンターにおける有効性を効果検証してきました。
約1年半の研究で、TMJはオペレータ個人の技量に着目し、「スマートコールセンターシステム」を用いて、オペレータのパフォーマンス別に音声気分データの可視化・解析を実施しました。パフォーマンスの高いオペレータは、他のオペレータと比較して、「モチベーション値」が高いことや感情表現の違いがあることが判明しました。今後TMJは、この結果をコールセンター全体の品質向上に繋げる取組みを進めていく予定です。
TMJとスマートメディカルは、音声気分解析技術のコールセンターにおける有効性の効果検証のため、さらなるデータ取得・解析を行い、サービス化も視野に共同研究を継続していきます。
スマートメディカル株式会社について
スマートメディカルは、からだとこころによりそう医療の実現を目指し、PCC(プライマリケア・クリニック)事業とICTセルフケア事業を展開しています。PCC事業は、駅ナカや駅前など生活動線上の立地に「かかりつけ医」機能を持つ多診療科クリニックを集積し、病気の予防に貢献することを目的としています。ICT事業は、音声から気分状態を可視化するエンジン「Empath®(エンパス)」を利用し、メンタルヘルス対策やマーケティング等に役立つアプリケーションを開発しています。本技術は震災後の仙台市の仮設住宅でのプロジェクトでも採用され、利用者の気分状態を検知し、ストレス対処やスタッフの離職率低減に貢献しました。
・設立 :2010年11月26日
・本社所在地 :東京都千代田区紀尾井町3番8号
・代表者 :代表取締役 柴﨑 望
・資本金 :2億3,620万円(資本準備金を含む) ※2014年7月現在
・事業内容 :PCC(プライマリケア・クリニック)事業、ICT事業、バルケー事業