■『SleekyC²』設立の背景
2018年に「犯罪収益移転防止法」の一部が改正されたことにより、本人確認書類の郵送手続きは不要となり、オンラインで本人確認が完結できるようになりました。これまで本人確認の対応は、窓口や郵送などにおいて対面で実施されることが基本でしたが、コロナ禍により、例えば金融業界では、窓口へ出向く必要がなくオンラインで口座開設を完結できる「eKYC」の利用希望者が増加、「eKYC」をはじめとするオンライン完結サービスに注力する企業も増えています。
また、企業・部門担当者にとって、本人確認業務の業務設計やシステムの選定をするリソース不足の傾向が見られます。「eKYC」専用システムの導入と、TMJの強みであるBPOの運用ノウハウ・専門性を組み合わせることで、システム導入・構築から本人確認業務までワンストップでサポートするeKYC業務専門センター『SleekyC²』によるサービス提供を開始する運びとなりました。
■今後の展望
オンライン上で本人確認手続きを完結する顧客サービスを導入するニーズを背景に、2023年度上期までに金融機関を主に5社への導入を目指します。
■『SleekyC²』の特徴
(1)システム導入から運用まで対応
「eKYC」のシステム特性を把握し、システム導入から確認プロセスで発生する目視確認が必要な身元確認業務やユーザーサポートなどの運用まで、一気通貫で対応可能。「eKYC」の導入に際する課題を解決し、CX向上とDX推進へと導きます。
(2) 高いセキュリティレベル
セコムグループのTMJとして、『SleekyC²』は、顔認証による入退室のセキュリティ強化、システムログイン時の指紋認証やスマホ/カメラ検知機能等で、大切なユーザー情報を漏えいさせない、「安全・安心」のオペレーションで高いセキュリティレベルを確保します。
(3) 一般アウトソーサーが通常対応できない小規模・小ロット対応が可能
『SleekyC²』では、専門性の高い「eKYC」業務対応を小規模・小ロットから大規模案件まで企業規模にとらわれない幅広い対応が可能です。
■eKYCとは
eKYCとは「electronic Know Your Customer」の略称で、オンラインで行う本人確認を指します。従来のKYC(本人確認)を電子的に行う手続きで、「イー・ケー・ワイ・シー」と読みます。金融とIT技術を融合させたフィンテック分野の取り組みのひとつとしても注目されています。
■株式会社TMJについて
<業務改善ノート> ( https://www.tmj.jp/column/ )
BPO業界における豊富な顧客応対実績から生まれたコミュニケーションのノウハウや効率化のポイントなど、仕事の改善に役立つさまざまな情報をお届けします。
<株式会社TMJ 会社概要> ( https://www.tmj.jp/ )
TMJは、株式会社福武書店(現・株式会社ベネッセコーポレーション)のインハウスコールセンターより独立分社化する形で1992年に設立。世界でも例のない継続型の会員制事業で培った生産管理、品質管理のノウハウを活かし、多種多様なクライアント企業のコールセンターの設計・運営から、調査・分析、人材派遣、人材育成などのサービスを提供しています。2017年には、セコム株式会社の100%子会社となり、より強固で安全性の高いグループネットワークを活かし、クライアントビジネスの成功をサポートします。