BPOの基礎知識
部下のモチベーションの波に、頭を抱えたことはありませんか。実は、自分の管理能力の問題ではなく、チームの構造に目を向けることが、解決への近道かもしれません。
そもそも「モチベーション」はなぜ長続きしないのか
感情だから、波があって当然
モチベーションは「感情」であり、常に一定に保てるものではありません。
先週は好調だったのに、今週は架電数が急激に落ちているというケースは珍しくありません。
仕事以外の要因が、静かに影響する
仕事とは直接関係のない家庭の事情や体調の変化など、仕事以外の要因がモチベーションに影響を与えることも少なくありません。
新学期で子供が新環境に慣れずに疲れが募り、モチベーションはあるのに仕事にいつもより集中できないという人もいるかもしれません。
モチベーションのレベルは人それぞれ異なる
モチベーションの高さや持続力は、個人によって異なります。
目標の未達が続いている時、「今月こそは達成しよう!」とモチベーションを保ち続ける人もいれば、「目標が高過ぎる・・・」とやる気を失ってしまう人もいます。
「モチベーションには波があり、その形も人それぞれ」——この前提を受け入れることが、部下のモチベーションを理解する大切なヒントになります。
部下のモチベーションに悩むリーダーがはまりやすい罠
特定の人が頑張るほど、周りは「待ち」になる
リーダーや特定のメンバーが前のめりに動くほど、他のメンバーは「あの人がなんとかしてくれる」と無意識に任せてしまいがちです。
モチベーションの高い人が頑張れば頑張るほど、チーム全体の自走力が下がるという皮肉な逆効果が起きることがあります。
「なんとかなってきた」が、仕組み化を遠ざける
個人のモチベーションで短期的に乗り越えてきた経験が、「仕組みがなくても回る」という誤った自信につながりやすいものです。
成功パターンがチーム内で再現されず、個人の能力としてとどまり続けるかぎり、いつか限界が訪れます。
今日から始める、チームを変える3つの方法
「自分で動けた」を積み重ねる仕掛けをつくる
指示を待つのではなく、自分で判断して動けた体験の積み重ねが、自信と持続するモチベーションを育てます。
「架電前にトークスクリプトを自分でアレンジしてから臨んだら成約につながった」など、小さな裁量を意識的に渡し、挑戦を応援する環境を作ってみましょう。
成功も失敗も共有できる場が、チームの財産になる
個人の成功体験・失敗体験をオープンに話せるコミュニケーションの場が、チーム全体の勝ちパターンを育てます。
週次MTGでの共有の場やチャットツールでの気軽な情報共有スペースの設置など、続けやすい形で仕組み化しましょう。
一人で抱え込まず、お互いに刺激し合える環境が、チームを内側から強くしていきます。
集中する時間と気張らずにいられる時間を両方作る
業務に真剣に向き合う時間だけでなく、お互いが気張らずにいられる時間を両方設けることが大切です。
たとえば、繁忙期でメンバーが疲弊している時、勉強会などの業務インプットだけでなく、MTGでのプライベート共有やランチ会など、ほっとできる場も意識的に設けましょう。
リーダーが率先してそんな場をつくることで、チームにもメリハリが生まれます。
モチベーションの波にのまれない仕組み作り
大切なのは、全員のモチベーションを均一にそろえることではありません。波があっても崩れない仕組みが強いチームにつながります。できそうなものから一つ、今日試してみてください。