4つ目のポイントとして、I(私)メッセージで伝えることが挙げられます。
I(私)メッセージとは、I(私)を主語にしたメッセージの伝え方です。You(あなた)を主語にしたメッセージでは、伝え方が第三者的になることで本人は無意識でも相手は攻撃的な表現として解釈してしまうリスクがあるのです。
たとえば、相手の発言で理解できなかった部分があった時、
「あなたの発言は分かりにくいです」
の代わりに
「私の理解不足な部分があり、質問させていただけませんでしょうか」
と伝えることで柔らかい表現になり、相手も抵抗なくメッセージを受け止めることができます。
また、I(私)メッセージで伝えることで、自分の考えを述べる行為に自己責任が伴うようになります。特にノンアサーティブ(非主張的)な傾向にある方は、I(私)メッセージで伝えることを意識することで、相手優先になることで生まれる誤った判断を未然に防ぎ、自分の考えも尊重したコミュニケーションに近づけることができます。