現場カイゼン
AIによる応対品質評価の点数がバラバラになるのは、「寄り添い」のような曖昧な評価項目が原因です。抽象的な評価項目を数値・ロジックに変換する対応表を解説します。
現場のあるある:点数がブレまくり現場が不信感を持つAI品質評価
「毎月SVが苦労してやっている応対品質評価を、AIで全自動化する」というプロジェクト。QAシートの評価項目である『お客様の気持ちに寄り添った対応ができていたか(5点満点)』を、AIにそのまま評価させました。すると、全く同じような丁寧な応対をしているコールのログなのに、AIはあるコールには「寄り添えているので5点」、別のコールには「事務的なので2点」と、気まぐれでバラバラな点数をつけました。オペレーターからは「AIの評価基準が意味不明で納得いかない!」と大ブーイングが起きてしまいました。
AIに「おもてなし」は通じない
システムエンジニアリングの要件定義において、「寄り添い」や「おもてなし」「プロ意識」といった情緒的で曖昧な言葉はエラーの元です。AIは数値や明確なロジックしかブレずに処理することはできません。人間が定義できないものは、AIも絶対に定義できないのです。
評価項目の定量変換表
「寄り添い」という抽象的な言葉を、事実として確認できる基準に変換します。
| 評価点 | 定性的な基準(ありがち) | 定量的な基準(事実で判定) |
| 5点(大変良い) | 「気持ちに寄り添えている」 | 顧客のネガティブ発言の直後1文以内に、共感のクッション言葉が発話されている |
| 1点(不十分) | 「事務的で冷たい」 | 共感の言葉を挟まず、即座に業務手続きの案内に移行している |
「寄り添い」という曖昧な言葉を評価基準からなくし、「直後1文以内に共感の言葉があるか」という明確な基準に変えます。誰が評価しても、同じ結果になる基準です。
今日からの実践ワーク:評価シートを1項目だけ変換してみる
☐ 評価シートの中から「言葉遣い」「傾聴」など曖昧な項目を1つ選ぶ
☐ その項目を「〇〇という言葉を3回以上使っていれば合格」のような事実基準に書き換える
☐ 書き換えた基準で、新人SVとベテランSVが同じ点数をつけられるか試してみる
まとめ
「寄り添い」のような曖昧な言葉は、AIにとってはノイズでしかありません。評価基準を「事実として確認できるかどうか」に変換すれば、AIも新人SVもブレなく同じ点数をつけられるようになります。
キーワード
関連するサービス |
|---|