DXとは、「Digital Transformation」の略称で、IT技術によって社会にもたらされる変革を指します。英語圏では「Trans」が「X」と略されるのが一般的であるため、DXという表現が定着しています。
1990年代ころから急激にIT技術が進化し始め、2000年代になってDXという概念が生まれました。DXの起源となったのは、スウェーデンのウメオ大学の教授であるエリック・ストルターマン氏が2004年に提唱した「進化し続けるIT技術は、人々の生活のあらゆる面を豊かに変化させる」という考え方だといわれています。2010年代になると、イギリスのコンサルティング会社やスイスのビジネススクールなどによって、ビジネスにおけるDXの重要性が叫ばれるようになりました。
2018年には、日本におけるDXの定義や推進に関して、経済産業省が「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)」をまとめています。その中では、企業は事業拡大や利益の追求のためにDXを積極的に活用する必要があると示されています。このことからも、IT技術はビジネスに対しても大きな変革をもたらす存在として認識されていることがわかります。