- 帳票を電子化した にも関わらず、一度印刷し紙を見ながら後続処理をしている
- 申込受付をWeb化したが、基幹システムへの投入など一部の工程に人手作業が残っている
- 工程の一部に属人的な業務が存在し、自動化自体を断念している
- 目的が自動化ツールの導入、効果が部分最適に留まっている
ここでは、
1.帳票を電子化したにも関わらず、一度印刷し紙を見ながら後続処理をしている
を例にご説明します。
まず、帳票電子化の主なメリットは下記の通りです。
【帳票電子化のメリット】
「紙の移動が不要となるため、リードタイムが短縮できる」
「サーバーに保存されるため、入力業務などの後続処理は実施するロケーションを問わない」
「紙という物理的管理コスト、保管コストが削減される」
帳票電子化は、上流工程をデジタル化できない場合の有効なソリューションです。
また、AI-OCRを導入するために必要になる工程です。
しかし、AI-OCR導入にあたっては、場合によって帳票画像のパターンごとに仕分けが発生したり、読み取った文字をチェックする工数が想定以上にかかったりという新たなハードルが発生し、なかなか進まないことも少なくありません。
またAI-OCRの導入が進まない場合、入力を人的に行う運用が続きます。電子帳票とエントリーシステムとを分割した画面では、エントリー工程の生産性が低下し、作業者の負担となります。その結果、現場では電子化された帳票をわざわざ出力して作業するという状況に陥ってしまうのです。
AI-OCRの導入によりビジネススピードを上げたい場合は、帳票フォーマットから見直す必要があります。帳票の書式パターンを自動判別でき、かつユーザーには記入ミスや不備を誘発させない帳票設計からスタートするべきでしょう。
TMJでは、こういった状況を招くことないよう意味のある自動化を実現する支援を行っています。AI-OCRやRPAの知見や経験を持った人材が運用現場に伴奏し、導入目的に応じたプロセスに再設計し、効果的に運用に組み込んでいきます。