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BPOの基礎知識


初回投稿日 : 2021/04/01

チームビルディングとは?目的やメリット、成果を出す組織を作るポイント

「チームビルディング」という言葉を耳にしたことがあるが、どのように自社に役立てられるかイメージがわかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。めまぐるしく変化するビジネス環境の中で、成果を上げる組織作りにおいてチームビルディングが注目されています。
今回は、チームビルディングとは何か、目的やメリット、チームビルディングにおける5つの段階や取り組み時のポイントなど幅広く解説します。

チームビルディングとは

チームビルディングとは、メンバー一人ひとりの強みを最大限に引き出し、チームとして共通の目標を達成するための取り組みを指します。組織力の強化を目的とした研修やプログラムも取り組みの一部として含まれます。

チームビルディングの目的

チームビルディングの大きな目的として、チームのメンバーがそれぞれの能力やスキルを発揮することでチームシナジー(相乗効果)を生み、大きな成果を上げることがあります。優れたチームの存在は、企業の事業目標の達成に不可欠です。

メンバーがそれぞれ何をすべきかを認識し、能力とスキルを生かして貢献できる環境にチームビルディングを通して近づけることができます。

チームビルディングのメリット

チームビルディングにはさまざまなメリットがあります。ここでは3つのメリットについて解説します。

信頼関係の構築

チームビルディングの1つ目のメリットとして、メンバー間での信頼関係の構築が挙げられます。

チームビルディングを通して、一人では達成困難な目標を達成することでチームとして一体感が生まれます。そして、チームに強い信頼関係が生まれやすくなります。信頼関係の構築はメンバーの主体性の促進にもつながり、さらに大きな目標に挑戦することができます。

メンバーのモチベーションアップ

チームビルディングの2つ目のメリットとして、メンバーのモチベーションアップがあります。

チームビルディングで自身の役割を理解することで、リーダーの指示待ちにならず、能動的に行動することができます。「チームに貢献したい」というメンバーの想いは、目標の達成につながる大きな原動力となります。そして、自身のモチベーションを高める好循環を作ることができるのです。

最適な人材配置

チームビルディングの3つ目のメリットとして、最適な人材配置の実現があります。

取り組みを通じて、リーダーはメンバー一人ひとりの能力やスキルだけでなく、考え方や価値観にも触れることができます。メンバーへの理解が進めば、それぞれの強みを最大限に発揮できる人材配置を実現することができます。

各メンバーに合った人材配置を行うことで、それぞれの専門性も高まり、高いパフォーマンスを発揮しやすくなります。最適な人材配置は、外部環境などの変化にも柔軟に対応できる強いチーム作りにつながります。

チームにおける5つの成長プロセス

精鋭ぞろいのチームであっても、結成時から高いパフォーマンスを発揮できるわけではありません。ここでは、心理学者のタックマンが提唱した「タックマンモデル」に沿って、チームの成長プロセスを5段階に分けて解説します。

タックマンモデルを通して、自分のチームが今どの段階にあり、チームとしての相乗効果(シナジー)を高めるためにどんな取り組みが必要かを知ることができます。

チームにおける5つの成長プロセス

形成期

形成期は、チームが発足したばかりでまだお互いに様子見の時期です。

どのチームも最初はこの結成期から始まります。チーム内には緊張感があり、相互理解もまだ進んでいません。目標もまだ不明確なため、メンバーはお互いの様子をうかがっている段階です。

次の段階に進むためには、リーダーが率先してコミュニケーションを取り、メンバーの緊張を和らげる必要があります。

混乱期

混乱期は、チームができてしばらく経ち、目標に向かって動き始めた中でメンバー同士の意見のぶつかり合いが起きやすくなる時期です。

混乱期を乗り越えられるかがその後のチームビルディングに影響を与えます。考え方や価値観が異なるメンバーの多様性をチームに生かすためには、対立を恐れずに議論を通じて相互理解を深めながら、課題の解決の方向を探っていくことがポイントとなります。

統一期

統一期は、メンバー間の相互理解が深まり、チームが安定する時期です。

チームの目標やメンバーの役割が明確になり、メンバー間でも共有できているため、全員が同じ方向を向いている状態です。目標の達成に向けて、メンバーのモチベーションも高まっています。チームとしてのまとまりだけなく、メンバーの能力やスキルを最大限に発揮できる状態を目指していきます。

機能期

機能期は、メンバーがそれぞれの役割を果たすために主体的に動き、成果が出始めている時期です。

チーム内でお互いをフォローし合える関係になっており、チームとしての一体感が増しています。継続的にチームとして成果が出せるように、リーダーによるサポートやチームの一体感を高めるための取り組みが大切です。

チームビルディングでは、この機能期を目指してチームを作り上げていくことに重点が置かれています。

散会期

散会期は、プロジェクトの終了やリーダーやメンバーの異動によってチームとしての活動が終了する時期です。

散会期に活動の終了を惜しむ声が聞かれたり、メンバーがお互いを称え合う姿が見られたりとチームに対して愛着が生まれている姿が見られた際には、チームビルディングは成功したといえるでしょう。

チームビルディングにおけるポイント

ここからは、成果を出す組織を作る上でのチームビルディングにおける3つのポイントについて解説します。

目標やビジョンの設定

1つ目のポイントは、チームの目標やビジョンを明確に設定することです。

目標やビジョンを明確にすることで、メンバーも「なぜこの業務が必要なのか」「こうすれば目標達成に貢献できる」といった視点をもつことができます。そして、メンバーの主体性が発揮されやすくなります

目標やビジョンの設定では、メンバーが共感しやすく納得できる設定が大事です。高すぎる目標や設定の背景が不明確な目標は、メンバーが自分ごと化しづらく、成果に結びつきづらくなります。チームの団結力を高める上でも、明確な目標やビジョンの設定は重要です。

チームメンバーの明確な役割分担

2つ目のポイントは、メンバーの役割を明確にすることです。

役割が曖昧(あいまい)なままでは、お互いに遠慮し合ったり、様子見状態が続いたりとメンバーの主体性が発揮しづらくなり、チームシナジーも生まれづらくなります。

リーダーは、メンバーそれぞれの能力やスキルからどの役割が最適か見極める必要があります。そして、役割を与えて終わりではなく、その役割分担が最適か継続的に見ていくことがポイントです。

協力体制の構築

3つ目のポイントは、チーム内の協力体制を整えることです。

リーダーが中心となってチーム内のコミュニケーションを活性化させ、お互いに協力しやすい状態を作ることが重要です。たとえば、定例会議の時間の一部を個々の課題や困っていることの共有に充てるのも一案です。リーダーや他のメンバーからアドバイスやフィードバックが行われる機会を定期的に作ることが大事です。ワークショップを開催し、メンバーの役割やチームのあり方を改めて見直す機会を作るのも一案です。

リーダーが中心になりながらも、メンバーがそれぞれ自主性を発揮しながらひとつのチームとして協力体制を築くことがポイントとなります。

チームビルディングを通した目標達成

チームビルディングに取り組むことで、個々では成し遂げることが高い目標を達成し、大きな成果につなげることができます。

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執筆者紹介

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