労働分配率は投入した人件費をメインに生産性を測る指標のひとつで、
投入した人件費÷付加価値
で計算します。
ポイントとして、投入した人件費に含めるのは給与部分だけではないという点があります。労働分配率は、全体として投資した金額における生産性の割合を確かめるための指標なので、給与以外にも福利厚生費や賞与などを支出として含めます。
労働分配率は低い方が企業にとってのメリットは大きくなります。投入した人件費が少ない状態でも大きな付加価値を作っているためです。一方で、労働分配率が低いということは、付加価値に対して人件費が低い状態だといえます。あまりにも低い状態だと労働者のモチベーション低下につながる恐れがあるため、慎重に考慮する必要があります。