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BPOの基礎知識


初回投稿日 : 2021/05/25
最終更新日 : 2023/03/03

ルールエンジンとは?業務の自動化に貢献する「ルールエンジン」をやさしく解説

業務の効率化を実現する上で、一定のルールに沿って行う定型業務をいかに効率化させるか、頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、業務の効率化や自動化に貢献する「ルールエンジン」に着目し、ルールエンジンとは何か、活用のメリットや活用シーンについてやさしく解説します。

ルールエンジンとは

ルールエンジンとは、業務の自動化を実現するアプリケーション内で業務実行の判断を行うソフトウェアです。定型業務の自動化を実現するRPAと相性が良く、運用にルールエンジンが一部活用されるケースがあります。

<関連記事>RPAとは?導入のメリットや今だからこそ注目される背景を解説

アプリケーションのシステム内

アプリケーションのシステム内

アプリケーションでは、「〇〇の場合は、△△とする」というビジネスルールに沿って業務が実行されます。ルールエンジンでは多岐にわたるビジネスルールを全て考慮した上で判断を下すことが可能なのです。

従来ではアプリケーションのシステム内に、ビジネスルールを実行するための仕組みが構築されており、その構築にあたり高い専門性を必要としていました。また、ビジネスルールの変更や追加をする際にも手間がかかり、柔軟性に課題がありました。

そこで、ビジネスルールの管理をより柔軟に手軽にできるように、注目が集まっているのがルールエンジンなのです。ルールエンジンでは複数の条件を含んだ判断基準を瞬時に参照しながらも、処理スピードが遅くなることなく、業務を自動化することが可能となるのです。

そして、ルールエンジンを活用し、ビジネスルールの一元管理を実現するシステムがBRMS(ビジネス・ルール・マネジメント・システム)です。

ルールエンジンとAI(人工知能)の違い

業務の自動化において、キーワードとして取り上げられることが多いAI(人工知能)は、ルールエンジンと大きな違いがあります。

ルールエンジンでは、ルールに沿った判断を行うのに対して、機械学習を行うAIでは過去データから自身で学び最適な判断を行うという違いがあります。AIでは自ら学習するため、判断に至った経緯は明確でないものの、ルールエンジンの場合には判断基準が明確であるという違いがあるのです。

株式会社TMJでは、ルールエンジンを活用して事務業務の生産性向上を支援する「事務業務デジタル・自動化サービス」を提供しています。業務を自動化することにより、コストの削減や人的ミスの低減を実現することができます。業務改善に興味のある方は、ご検討ください。

ルールエンジン活用のメリット

ルールエンジン活用のメリットについて、ここでは解説します。

ルール変更に柔軟に対応できることで、業務改善に貢献

メリットとして、ビジネスルールの変更に柔軟に対応できることが挙げられます。

ビジネスルールがアプリケーションとは分離されていることで、細かいビジネスルールの変更や追加設定にもすぐ対応できます。そして、ルール更新による業務への影響範囲も把握できるので、ビジネスルール変更を通したスピーディーな業務改善や効果検証にも取り組みやすくなります。

ビジネスルールが見える化し、属人化を解消

二つ目のメリットとして、ビジネスルールを見える化できることが挙げられます。

従来では、アプリケーションのソースコードにビジネスルールが記載されており、専門知識がなければ詳細を把握することが難しい状況でした。一方で、ルールエンジンを活用することで、ビジネスルールが可視化され、知識やノウハウの属人化を解消することができます。

また、ルールエンジンを活用するにあたり、属人化されているビジネスルールをしっかりと明文化することも重要なのです。

業務品質の向上

三つ目のメリットは、業務品質の向上です。

一定のルールに沿った定型業務においては、ルールエンジンを採用したアプリケーションを活用することで人為的なミスを削減でき、さらに、業務品質が均一化されることで業務品質の向上にもつながります。また、ビジネスルールに沿って判断が自動化されることで、業務の効率化にも貢献します。

ルールエンジンの活用シーン

3. ルールエンジンの活用シーン

ルールエンジンは、具体的にどんな活用シーンがあるのでしょうか。

  • 勤務シフト表作成の自動化
  • 健康診断での健康状態の判定
  • 生命保険や損害保険などの金融サービスへの加入審査
  • 生命保険の新規契約・保全手続(保険内容の見直し)
  • 電気・ガス・水道などの利用料金の試算
  • キャンペーン適応など細かな条件によって料金が異なる携帯電話のプラン・サービス案内
  • 複雑な申請手順や提出書類の取揃え等の業務手続きの後続処理をガイド(支払い手続き、出荷手続き、入居審査)
  • AI-OCR読込データのチェック自動化

などがルールエンジンを活用できるシーンの一例となります。

定型業務ルールに沿った業務実施が前提となり、条件が明確でチェック項目が多い一方で正確な判断が必須という共通点があります。

ルールエンジンを活用することで業務に精通したベテランの従業員ではなくても正確かつ迅速なチェックが可能となるのです。

判断業務の自動化でスムーズな業務実施をサポート

判断業務の自動化でスムーズな業務実施をサポート

定型業務の効率化に課題を抱えている場合、ルールエンジンを活用したアプリケーションの導入で状況が改善する可能性があります。

株式会社TMJでは、ルールエンジンを活用したご提案から運用までのご提供をはじめ、業務の効率化や自動化を支援する幅広いBPOサービスを提供しています。

現状の業務のあり方に課題を抱えている方は、ぜひご相談ください!詳細は、こちら

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執筆者紹介

ビジネスのデザイン力で、事業の一翼を担うBPOパートナーのTMJ。将来にわたる経営環境に最適なビジネスプロセスを設計し、事業を代替することで、クライアント企業の継続的な事業成長を総合的にサポートしています。

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