専門家コラム
ビジュアルIVRで実現する、スマホ時代の顧客体験向上とコンタクトセンターの呼量削減

音声自動応答システム(IVR)のガイダンスをスマートフォンの画面上にビジュアル化して表示するサービス「みえなび」。顧客を希望するチャネルに適切に誘導し、自己解決を促すことで顧客の利便性が向上します。
コンタクトセンター側も呼量削減、運営の最適化が可能です。
なぜこのタイミングで顧客接点にビジュアルIVRを導入するべきなのでしょうか。
サービスの企画開発を担当する商品・事業企画室に所属し、みえなびの開発責任者を務める辻に、ビジュアルIVRを開発するに至った背景やその特長などを聞きました。
オムニチャネル化する顧客接点に対応するサービス「みえなび」が開発されるまで
ビジュアルIVRサービスを開発した背景

サービス推進部
商品・事業企画室
辻 良紀
―― ビジュアルIVRサービスを開発した背景を教えてください。
今回、ビジュアルIVR「みえなび」のサービスリリースを決定したきっかけは、顧客接点におけるマルチチャネル化、オムニチャネル化が拡大している流れの中で弊社にある気づきがあったことです。
近年のマーケティングの世界ではスマートフォンの爆発的な普及・拡大を背景とした顧客行動の変化に対応するため、戦略としてのマルチチャネル化・オムニチャネル化が推奨され、多くの企業がコーポレートサイトによる顧客接点チャネルの多様化に取り組んでいます。
TMJでもクライアント企業のご要望にお応えするために、ここ数年、FAQ改善やチャットの導入支援など次々にサービス化してきましたが、その中である1つの事実に突き当たりました。
それは、オムニチャネル化されることで利便性を享受できるお客様は、Webを利用するお客様に限定されるという事実です。
つまり、電話というチャネルを選択されるお客様は今もなお、電話のみで応対が完結する場合がほとんどで、オムニチャネル化のメリットには縁遠いのです。
これらの課題解決のために開発したのが、ビジュアルIVR「みえなび」です。
「みえなび」は電話でコンタクトされるお客様を、オムニチャネルの世界へお連れするための『導線』になると考えています。
ビジュアルIVRサービスの特徴
―― ビジュアルIVRサービスの特徴を教えてください。
ビジュアルIVRサービスは、コンタクトセンターを持つ企業様を中心にすでに導入が進んできているサービスです。

(ビジュアル型)

(ブロック型)

お持ちのFAQページへの導線を設計
UIデザインのカスタマイズはオプションとなりますが、サービスメニューの種類・表示順序・コーポレートカラーの採用などクライアント企業のご要望を反映してご提供しています。ご要望があれば、弊社担当による導線設計サービスもオプションでご提供可能です。
また、ビジュアルIVR「みえなび」で提供するサービスメニューは、「企業様が既に保有されているサービス」と「TMJがご提供するサービス」を組み合わせてご利用いただくことができます。
TMJがご提供できるサービス:
FAQインテグレーションサービス
チャットサポート
チャットボット
呼量削減だけではなく顧客満足の向上につながる活用を実現
ビジュアルIVRの活用シーン
―― どのようなビジネスシーンでみえなびが活用できるでしょうか。
例えば、金融機関の企業様では月次での口座振替が通常発生し、この前後のタイミングで電話でのコンタクトセンターへのお問い合わせが大幅に増加することがよく知られています。通話があふれてしまって、問題が解決できない状態が続くとお客様からの評価はどんどん下がってしまいます。同じように、通信販売・ECの企業様でも商品の発売のタイミングなどで問い合わせが殺到し、センターに通話が繋がらない状況がよく発生します。
このようなシーンにおいて、お客様自身がビジュアルIVRで自己解決できることは、顧客体験の向上に繋がります。
適切なFAQに誘導するだけではなく、お客様が誤った窓口に電話をかけてしまっても、電話番号一覧から正しい窓口を簡単に選び直すことができますし、センターが混雑する時間帯をビジュアル化したご案内を載せて混雑する時間を回避させることも可能です。
また、窓口が開いていない夜間に疑問が発生しても頼れる先があることで、お客様との関係を維持できます。
ビジュアルIVRは、本当に電話でしか解決できないものを振り分ける場にもなり、センターの人員調整など企業側のコスト削減にも貢献します。


「みえなび」の今後について
今後の展望や新たな機能
―― 今後の展望や開発したい機能などがありましたら教えてください。
ビジュアルIVR「みえなび」は各サービスメニューを提供するためのプラットフォームなので、一般的にはさまざまなメニューが展開可能です。今後、開発を計画しているサービスメニューとしては、「折り返しの電話依頼」や「予約する(例:来店予約など)」などがあります。
そのほかにも、クライアント企業様やそのお客様の利便性の向上につながるメニューを適宜開発していきたいと考えています。
ビジュアルIVRを活用したカスタマーエクスペリエンス(CX)の向上のご検討や、こんなことができないかというご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
ニュースリリース:TMJ、ビジュアルIVR「みえなび」の販売を開始
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