部下育成における最も重要なポイントは、上司と部下の間に信頼関係を築くことです。
信頼関係を構築することで部下の状況を把握しやすくなり、部下に合った育成手法を取り入れやすくなります。
信頼関係を構築する上で、コミュニケーションは重要な役割を果たします。部下の業務内容や成果だけでなく、コミュニケーションを通して考え方や価値観を知ることで信頼関係を強化することができます。
コミュニケーションを取る上で、部下の話にしっかりと耳を傾けることがポイントとなります。上司が一方的に話したり、話を途中で遮ったり、価値観を否定してしまったりしては部下が本音を話しづらくなり、表面的な会話になる懸念があります。後ほど解説するコーチングが重要な役割を果たします。
本音を引き出せる信頼関係の構築は、効果的な部下育成を実現する上で必要不可欠なポイントです。心理療法においても信頼関係を築く「ラポール(※)の形成」は重要視されており、ビジネスシーンでも上司と部下の良好な関係作りに貢献します。
※ラポール:フランス語で、「架け橋」を意味する。