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BPOの基礎知識


初回投稿日 : 2020/09/18

ITアウトソーシングとは?導入時のメリット・デメリット・ポイントを解説

ITアウトソーシング

IT技術は日々進歩しており、IT関連業務を社内で運用していく限界を感じている企業も少なくありません。専門的な知識や技術が必要になる反面、人手不足により専門人材の確保も難しくなってきています。そこで注目されているのがITアウトソーシングです。今回は、ITアウトソーシングのメリット・デメリットや導入にあたってのポイントを解説します。

ITアウトソーシングの種類

ITアウトソーシングとは、ITに関連する業務を外部へ委託することを指し、様々な種類があります。ここでは、4つご紹介します。

フルアウトソーシング

フルアウトソーシングとは、ITに関連した業務の一部ではなく、ほぼ全てをアウトソーシングすることを指します。業務を全て任せられるため、社員は他の重要な業務に集中することができます。また、ITの専門人材の雇用や育成の必要がなくなり、人手不足も解消することができます。

運用アウトソーシング

運用アウトソーシングとは、システムの運用業務をアウトソーシングすることを指します。ITシステムを導入した際、そのシステムを運用できる知識やノウハウを持った社員が必要です。そこで運用アウトソーシングを活用することで、技術的な負担から解放されるメリットがあります。

ホスティング

ホスティングとは、サーバーやストレージを自社でもたず、外部の環境を借りて関連業務をアウトソーシングすることを指します。関連業務としては、サーバーの準備・運用・管理・保守などが含まれます。

自社でサーバーを持つ場合、日頃のメンテナンスだけでなく、障害など緊急トラブルが発生した際にも即時に対応する必要があります。ホスティングを活用することで、サーバーに関する業務負担を削減しながら安定した運用を実現することができます。

また、自社サーバーでは自社内でしか利用できないケースもありますが、外部サーバーを借りた場合には自社外でも利用でき、在宅勤務の際にも便利です。

ハウジング

ハウジングとは、企業がサーバーを準備し、委託先にサーバーを預けるアウトソーシングの形を指します。ホスティングは委託先のサーバー自体を借りるサービスを指し、ハウジングはサーバーの置き場所を借りるサービスを指します。

サーバーの所有権を持ちながら、セキュリティや災害対策を完備したスペースに設置できるメリットがあります。そして、自社サーバーを持ちながら社内スペースを有効活用できます。

ITアウトソーシングのメリット

ITアウトソーシングを導入した際のメリットについて解説します。

業務効率化

ITアウトソーシングを導入することで、社内の負担を削減することができます。自社でシステムを運用し、保守管理やトラブルへの対応を行うためには、専門人材の配置や設備投資など多くの費用がかかります。

また、ITに関連した業務には専門的な知識やノウハウが必要となり、担当者が他業務と兼任している場合には、業務負担が大きい可能性があります。

ITアウトソーシングを導入することで、コストを抑えながら社員の業務負担を減らし業務効率を上げることができます。

<関連記事>業務効率化とは?実現する5つの手法をご紹介

IT技術の専門性

ITアウトソーシングを導入することで、新しい技術の導入やシステムの変更なども専門性を持った委託先がスピーディーに対応することができます。また、システム障害のリスクを軽減できるほか、セキュリティ面の強化も期待できます。

システムは一度導入して終わりではなく、必要に応じてアップデートする必要があります。ITアウトソーシングを通して、IT技術の専門性を確保することができます。

ITアウトソーシングのデメリット

ITアウトソーシングの導入には、デメリットもあります。

ノウハウ・ナレッジが残りづらい

ITアウトソーシングを導入すると、委託した業務のノウハウやナレッジを自社内で残しづらいというデメリットがあります。将来的には自社運用を検討している場合、専門業者に委託する業務とノウハウを自社で残したい業務に分けてITアウトソーシングを導入することで、デメリットの解消につながります。

セキュリティリスク

ITアウトソーシングの導入によって、自社の重要な機密情報が外部に漏洩する可能性があります。実際に、また、委託先による自社情報の不正使用のリスクも考えられます。セキュリティリスク解消のためには、依頼先のセキュリティ体制を事前に確認する必要があります。

ITアウトソーシング導入のポイント

ここでは、ITアウトソーシングを導入するにあたってのポイントをご紹介していきます。

業務範囲の取り決め

ITアウトソーシングを導入する際、アウトソーシングの業務範囲を契約書で明確に定めることがポイントとなります。あらかじめ責任の所在を明確にすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

SLAの締結

SLA(サービスレベルアグリーメント)は、サービス提供者が依頼者との間で、提供するサービスにおいて合意した品質保証レベルを明記されたものです。

SLAを締結することで、委託側の企業にとっては提供サービスの品質が保証される安心感が生まれます。サービス提供者にとっては、求められているサービス品質を明確にできますSLAによるサービスレベルの明確化は、委託者とサービス提供者の間で起きる誤解を防ぎ、透明性の高い関係作りにつなげることができます。

<関連記事>SLA(サービス・レベル・アグリーメント)とは?
コールセンターにおける評価指標も解説

セキュリティ体制

セキュリティリスクを軽減するために、事前にセキュリティ体制や企業ポリシーを確認することがポイントとなります。たとえば、情報セキュリティへの取り組みとしてISMS認証、個人情報保護の取り組みとしてはプライバシーマークを取得しているかが一つのポイントとなります。

ITアウトソーシングで業務効率化を

ITアウトソーシングには様々な種類があり、活用次第では社内の業務負担を軽減し、業務効率化につなげることができます。IT関連業務は、専門知識とノウハウが必要な業務だからこそ、プロに依頼することで品質も確保することができます。

株式会社TMJでは、テクニカルサポートサービスを通して企業のIT業務をサポートしております。IT業務のアウトソーシングをご検討の際は、ぜひご相談ください!詳しくは、<こちら>。

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執筆者紹介

ビジネスのデザイン力で、事業の一翼を担うBPOパートナーのTMJ。将来にわたる経営環境に最適なビジネスプロセスを設計し、事業を代替することで、クライアント企業の継続的な事業成長を総合的にサポートしています。

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