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BPOの基礎知識


初回投稿日 : 2021/10/07

少額短期保険ご担当者必見!保険業務の課題とBPO活用のメリット

少額短期保険ご担当者必見!保険業務の課題とBPO活用のメリット

今回は「少額短期保険」に着目し、保険業務における課題を解説しながらその解決策のひとつであるBPOを活用するメリットについてご紹介します。

少額短期保険とは

少額短期保険とは、「少額」の保険金額で「短期間」の保険期間を設けた保険(※)で、ミニ保険とも呼ばれています。

※保険金額の合計上限は1,000万円で、保険期間は生命保険や医療保険(第三分野)は1年以内、損害保険(第二分野)は2年以内と定められています。

少額短期保険の特徴

家財保険、ペット保険、レジャー保険(ゴルフ保険等)などが少額短期保険の一例となります。

保険金額が少額で保険期間も短く、掛け捨て型のみ(満期の際には返戻金がない)となるなど補償内容がシンプルな傾向にあります。その分、お客様のニッチなニーズに沿った商品設計が可能です。

また、保険金額が少額なため保険料を安くできることで、お客様の加入ハードルが低い特徴もあります。

お客様ニーズに合わせた柔軟な商品展開や手頃な保険料から、2020年度の収入保険料は1,178億円を突破し、コロナ禍でも前年からプラス10%の伸びており、今後の成長が期待されています。

【少額短期保険】収入保険料の推移
出典:日本少額短期保険協会

他業種からの新規参入が多い現状

従来の保険会社と比較すると、参入規制・最低資本金・生損保兼営など様々な違いがあります。

保険会社と少額短期保険業者の違い一例
出典:日本少額短期保険協会
※生命保険事業と損害保険事業の兼営

たとえば監督官庁の違いでは、保険会社の場合には金融庁(免許制)であるのに対して、少額短期保険業者は財務局(登録制)です。また、最低資本金が保険会社の場合は、10億円なのに対して、少額短期保険業者は1,000万円と定められています。

両者の違いから保険会社と比べて、少額短期保険業者は他業界からの参入がしやすいことが見受けられます。

そのため、少額短期保険に参入する企業は、親会社やグループ会社の主要事業と密接に関わる商品を展開する傾向があります。

【少額短期保険】保有契約件数の内訳
出典:日本少額短期保険協会

業種別で見ると、不動産業や損害保険代理店の業務実績を活かした参入が目立ち、不動産とセットで検討しやすい「家財保険(※)」が全体の8割を占めています。
※家財保険:火災や盗難などが発生した際に、家具などの「家財」を保証する保険

少額短期保険における保険業務の課題

他業種から少額短期保険業への新規参入が多い状況がある一方で、業界が異なることで保険業務に課題を抱えている企業も少なくありません。ここでは保険業務において、抱えやすい課題について解説します。
少額短期保険における保険業務の課題

リソースや運用経験の不足

一つ目の課題は、リソースや運用経験の不足です。

他の保険商品と比較すると、少額短期保険はまだ契約数は少ないことで、限られた人員(リソース)で幅広い保険品目をカバーする運営体制になっているケースが多いです。

また、カスタマーサポートや損害サービスなど業務範囲が広範囲にわたるため、他業種からの参入の場合には業務に必要な知見や運用経験が不足していることも考えられます。そのため、「非効率的な業務体制」や特定の従業員に業務が偏る「業務の属人化」が生まれ、限られたリソースをさらに圧迫している可能性があります。

たとえば、書類関連業務が多い保険金支払い業務において、費用面でペーパーレス化の導入が難しいことで紙での業務対応に時間を要し、業務の効率化が進まないなどの状況があります。

<関連記事>損害サービスにおける業務効率化の課題とは?後方事務に着目

BCPを考慮した、災害発生時の柔軟な対応

二つ目の課題は、BCPを考慮した突発的な局地災害や広域災害への柔軟な対応です。

<関連記事>BCP(事業継続計画)とは?策定するメリットと課題

局地災害が発生した場合、1つの拠点に集約して業務を実施しているとその拠点が被災した場合には業務が止まってしまうリスクがあります。少ない人員体制では複数拠点を設けることが難しい一方、災害時に備えて事業を継続させる上では必要になります。

また、広域災害が発生した場合には、お客様からの問い合わせが集中するため迅速なリソース確保が必要となります。平常時だけでなく、有事(非常事態時)にも備えた柔軟な運用体制の構築に課題を抱えているケースは少なくありません。

保険業務にBPOを活用するメリット

保険業務の課題を解決する方法のひとつとして、BPOの活用があります。

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、外部委託の一種で業務の遂行だけでなく、業務プロセスの構築や設計も委託範囲に含まれます。ここでは、保険業務にBPOを活用するメリットについてTMJのサービスをまじえながらご紹介します。

<関連記事>BPOとは?アウトソーシングとの違いやメリット・導入時のポイントを解説

保険業務にBPOを活用するメリット

業務が小規模でもご相談可能

一つ目のメリットは、業務が小規模でもご相談が可能なことです。

契約数がまだ少なく業務量が少ないことで、外部委託には費用対効果が見合わないのでとお悩みのケースがあります。BPOの場合は、自社で行っていた業務の実施だけでなく、より広範囲での委託が可能となります。

たとえば、

  • 業務効率化に向けた業務の可視化・プロセスの見直し
  • 業務品質の向上に向けた教育体制の見直し

などを委託範囲に含めることで、将来サービスが拡大した状況も想定した運営体制を確立することができます。

運用のノウハウ・柔軟なリソース確保が可能

二つ目のメリットは、運用のノウハウや柔軟なリソース確保ができることです。

保険業務におけるこれまでの運用ノウハウを活用し、最適な運用体制作りや災害などの有事に備えたBCP対策など、企業の課題に合わせた柔軟な対応がBPOでは可能です。

幅広い業務に対応

三つ目のメリットは、幅広い業務に対応できることです。

少額短期保険サービスをお客様へ提供する中で、お客様対応を行うカスタマーサポート業務や保険金の支払いに関わる損害サービスの後方業務(バックオフィス業務)など様々な業務が発生します。

<関連記事>保険金支払い業務の課題と業務委託するメリット

TMJでは、

  • 新規契約獲得に向けたアウトバウンドコール対応
  • 事故受付や初期対応などのインバウンドコール対応
  • 保険金支払いに関わる後方業務
  • 保険請求書の電子化の導入
  • 判断を伴う査定業務
  • 業務フロー・マニュアルの整備

など保険業務に関わる幅広い業務に対応します。

限られた人員で業務を行っている場合、業務が属人化し特定の従業員に負荷がかかっていたり、業務がブラックボックス化し、業務改善に取り組みづらかったりという状況が生まれやすいです。

BPOを活用することで、従業員の業務負荷を軽減しながら、BPO企業のノウハウや知見を活かした効率的な業務の実施を実現することができます。TMJでは、少額短期保険の保険業務において幅広い受託実績があります。

自社の保険業務に課題や不安を抱えている方はぜひTMJへご相談ください!

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執筆者紹介

ビジネスのデザイン力で、事業の一翼を担うBPOパートナーのTMJ。将来にわたる経営環境に最適なビジネスプロセスを設計し、事業を代替することで、クライアント企業の継続的な事業成長を総合的にサポートしています。

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